この結果から、Cello
Bow の場合、毛の張力 Th
は、凡そ Th
= 10 Kg
前後である・・・と言うことがわかりましたが、中にはそれに満たない弓もあることがわかりました。
毛を張った状態の毛間隔
d2
を大きくすれば・・・(スクリューを更に回して、毛を張る・・・と言うこと) 、毛の張力 Th
は更に大きくできます。 仮に、毛間隔
d2
を 1 mm
大きく張った場合の毛の張力 Th
の値を、増加時初張力
Th として、表の右端に表示しました。 しかし、それでもTh
= 10 Kg
に満たない弓も中にはあります。
これらの弓が、
性能上 どのように違いがあるか
・・・は、次の章以降で検討を進めて行きます。
演奏上は、毛の張力 Th
がある程度確保できることが、優れた弓であることは間違いないと思われます。
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