モデル演奏

 ROOTS

大阪を中心に、アイルランドやイギリス民謡のオリジナルアレンジメントの演奏活動をなされている
 ROOTS  のお二人 平野有希(ヴァイオリン)と天満俊秀(ギター)さん。 CD も 第二作目を出されました。

ギターリストの天満俊秀さんに、 Minehara Super Tune System  の試奏をお願いいたしました。

お聴き下さい。

 

オブリガート旋律や、バス進行音、コード進行の自然さに注目してお聴き頂ければ幸いです。
天満さんが意識して演奏して下さいました。

試奏のご感想をお寄せ頂きましたので、皆様にご紹介します。


      本日じっくりとミネハラチューンシステムを試奏してみました。 録音のMDはギターケースに入れて送ります。

 

    まず各弦を開放で正確にチューニングし、ローポジションで開放弦と押弦の混ざるコードを弾いてみましたが、やはり平均的なアコースティックギターよりも遥かにうねりが少ないですね。通常のギターですと、全ての弦を開放の状態で正確にチューニングしても余韻に多かれ少なかれうねりが出来るものですが、その度合いが遥かに小さいですね。ピッキングによって起こる弦の挙動がおさまったとたんに綺麗に余韻が伸びますね。うねりのある余韻と比較すると、なにか、直線的に伸びるイメージがします。和音の各構成音がしっかりと伸びることで、和音の響きも豊かになっているように思えます。

    以上は同時に和音を鳴らした時の印象です。

 

    次に、複数の旋律を同時に弾いた場合ですが・・・MDの1曲目ですと、(特に後半)主旋律とベースの間にオブリガートを演奏しているのですが、こういった場合の各弦の独立性が非常に向上しているように思います。各弦の音程が正確に保たれているからでしょう。

    MDの2曲目では、(僕の好奇心からですが)6弦を1音下げたドロップDチューニングで演奏しています。6弦をDに下げますとギターは通常よりもさらにチューニングの安定しない楽器になってしまいますが、それについてもかなり改善されますね。ストロークなどでのバッキングなどをする場合にも有効かと思いますが、フィンガーピッキングをすることの多いギターリストにはよりお勧めですね。

    近年ですとアコースティックギターでのインストゥルーメンタルを演奏される方が増えていますが、このシステムであれば後付けで搭載できますし。個人的には特にアコースティクギターはチューニングが曖昧なものが非常に多いように思います。ですが、鉄弦の魅力のひとつであるサスティーンが美しく伸びるには、正確なチューニングが必要です。

    「ああ、このギター音色はいいのに」と思った楽器もすくなくありません。そういったギターも正確にチューニングが出来るようになればよりポテンシャルを発揮するはずです。

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    今僕が使用している Stefan Sobell はブリッジが分割されていまして使用弦を指定の上製作してもらったのでかなり正確なチューニングが出来ますが、以前のギターは一体型でしたのでレコーディングの際などは気を遣いました。今出回っているギターは殆ど一体型ですから後付けできるミネハラチューンシステムは重宝するでしょうね。

 

    今回試奏させていただいて正確なチューニングは単に音程だけの問題でなく、音色にまで大きく関わることが分かりました。一つ気になりますのは、自分のギターに搭載していただいた場合にナットなどの材質が変わることによる音色の変化です。材質は選ぶことが出来ないのでしょうか?例えば滑りが良く音質でも有利といわれているカーボンなど・・・もう一点はやはり見た目のことですね。これも材質とともに色が選べれば問題ないと思いますが。

 

    以上が試奏してみた感想です。お役に立てばよいのですが・・・

    他に「こういった点についてはどうか?」とお尋ねいただければお答えさせていただくことも出来るかと思います。

    僕自身非常に楽しく、また参考にもなりました。また工房へもお邪魔させていただきたいと思っております。

 

    ROOTSもそろそろ活動範囲を広げるつもりにしておりますので、またお近くへも参ります。

 

    それでは今後とも宜しくお願いします。

    天満俊秀


天満さん。 お忙しいスケジュールの中、 Minehara Super Tune System  をお試し頂きまして大変ありがとう御座いました。
お寄せ頂きましたように、セットアップパーツの材質やそれによる音色の変化などにつきましては、
アーチストの方に安心してお使い頂けるよう、今後も研究を続けて参ります。
現時点では、滑りの良いテフロンの入ったプラスチック材 Delrin(R) や 黒色のMicarta(R) や、Bone (牛骨)、などを使用できます。
カーボンの材料も特注で使用可能です。

今回、ご試奏頂いたギター本体が余り程度の良いものでなかったため、 ピッキング直後の音の揺れ が気になったと思いますが、
皆様が普段お使いのギターでしたら、もっと安定した音になる物と考えております。


 ROOTS  のホームページは、こちらです。 是非ご覧下さい。

ヴァイオリンの平野有希さんには、FISHMAN  Concertmaster  をお使い頂いております。 こちらでご紹介しています。


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試奏をご希望の方は、ご連絡下さい。 ドレッドノート と OOO タイプ、 ナイロン弦クラシックギター を用意してあります。


工房ミネハラ
Mineo Harada

 

Updated:2009/10/7