Arpeggio

アルペッジョ 演奏 のための 実践 和声学

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■コード進行の基本


Arpeggio

 アルペッジョ は、3本のコードバー を操作するだけで、コードを演奏出来ますが、ピアノやギターのような自由奔放なコード進行は少し難しいものが有ります。

 

 しかし、コードバーを使用せずに、指でコードに対応する弦を弾いたり、曲の途中で一時的にシャーピングレバーを操作して、違う調(調性・キー)のコードを演奏するなど、少し演奏技術的にマスターすれば、自由なコードをまじえたハープ演奏が可能です。

 

 ここで扱う、コード進行の基本 をマスターしておけば、きっと、アルペッジョ 演奏に役立ちます。


近親調と転調について  5度圏

  コード進行の原理を学ぶ時、ある調(原調)から見て、その調号が同じか、あるいは一つ違いの調である近親調 の関係を頭に入れておくと、自由奔放なコード進行をアドリブ的に行う事が出来るようになります。

 

 例えば、ハ長調 (Cメージャースケール;C major scale) 近親調 は、下記となります。

 

(♭) (♯)
F C G
Dm Am Em

 

 近親調 に含まれるコードは、様々に使われますので、関係を良く覚えましょう。


近親調 の関係を図示的に示した物が、 5度圏  です。

 

内外両円の平行する部分に置かれた長短両調は 平行調(調号が同じ)と言う
ある調に直接隣接する五つの調が、その 近親調 である。

 

これは、トニイホロヘハ ヘロホイニトハ と覚えたものを図示したものなのです。

 

 転調 とは、調性を変えることで、言い換えれば、ある調から他の調に変えることです。 すなわち、曲の途中で、♯が増えたり、♭が増えたり、あるいは、短調に変わったり・・・と、色々な変化をつけることです。

 

 転調 する時のコード進行の原則は、今までの調にはなく、新調のみに含まれる 特徴音 の入った 特徴和音 を用いて、そこで、次の調性を予告させ、次のコードを安定した新調のコードにすることです。 


事例を示しましょう。

 

ハ長調 (Cメージャー;C major) から ト長調 (Gメージャー;G major) への転調

 転調の特徴音 は、F# です。 これの含まれる 特徴和音 は ト長調 の Xの和音である D で有るので、そのコードを置いて、それに続けて ト長調 の Tの和音である G に転調する。


 

ハ長調 (Cメージャー;C major) から イ短調 (Aマイナー;A major) への転調

 転調の特徴音 は、G# です。 これの含まれる 特徴和音 は イ短調 の Xの和音である E で有るので、そのコードを置いて、それに続けて イ短調 の Tの和音である Am に転調する。


 

 すなわち 近親調 への転調 と言うのは、カデンツの最も基本的なもの・・・として、前に説明したD-Tのコード進行と言うのと全く同じです。

 

 これを、

 5度の下降進行 (5度進行)

 と呼びます。


コード進行の基本 (1)  5度進行

  一つの曲の中でコードが進行する場合、上で説明した 転調 の時の D-T のコード進行と全く同じコード進行が用いられます。

 

 これが、

 5度の下降進行 (5度進行)

 です。

 

 この 5度進行 の基本は、上に示した、 5度圏  の左回りの方向といえます。 すなわち、ヘロホイニトハヘロホイニトハ の順番を頭に入れておけば、コードネームが着いて無いメロディでも、自由奔放なコード進行を楽しむことができるでしょう。

 

出来れば、コードネーム に対応する C F B E A D G C と覚えましょう。

 

例えば、下のようなコード進行があった時、
 

C:

C Am Dm G7 or G C Am Dm G
   

5度→

5度→

5度→

 

5度→

5度→

 

 
5度→
 のコード進行が 5度進行 です。

 

このような 5度進行  の考え方は、 曲の中で最も良く使われるコード進行ですので、

確りと覚えましょう。


 

 5度の下降進行 借用和音

 

 また、下のようなコード進行も、和音の響きに変化を与えるために、非常に効果的な使い方で、曲の中で多用されます。

 

C:

C F C

 D7

G C
       

5度→

5度→

 

 

5度→ のコード進行が 5度進行 です。

 

    G    の前に置かれた   D7   (7の和音 X7) は、ハ長調 (Cメージャー) は無いコードで、ト長調 (Gメージャー) 7の和音 X7 です。 このコード進行は、ト長調 ハ長調C:近親調 であり、近親調7の和音 X7 を一時的に借用して使用したもです。

 

 (注)借用して使用するコードは、近親調7の和音 X7 でなく、和音 X でも、勿論良い。

 

 このように、一時的に、他調の7の和音 X7 を借用して使用しています。 この7の和音 X7 は  または借用7の和音 などと呼ばれます。 和音 X の場合は、副X和音 と呼ばれます。

 

その他の事例としては、このようなものが有ります
 

C:

C

 A7  or A

Dm

G7 C
   

5度→

 

5度→

 

 

C:

C

 E7  or E

Am

Dm G7 C
   

5度→

 

 

5度→

 

 

 これ等、何れも、   G       Dm       Am    などは、ハ長調C:近親調 であり、
その前に、その
7の和音 X7 や 和音 X が置かれたもです。
 

この 5度進行  も、 曲の中で最も 多く使われる 5度進行 ですので、

確りと覚えましょう。


但し、アルペッジョ で、このコード進行を併用するのは、演奏技術のマスターが必要です。


下記を参照して下さい。

 

 

演奏表現 の ステップアップ のために

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 アルペッジョ は、3本のコードバー を操作するだけで、コードを演奏出来ますが、ピアノやギターのような自由奔放なコード進行は少し難しいものが有ります。

 

 しかし、曲の途中で一時的にシャーピングレバーを操作して、違う調(調性・キー)のコードを演奏するなど、少し演奏技術 をマスターすれば、自由なコードをまじえたハープ演奏が可能です。

 

アルペッジョ で、このコード進行を演奏する方法を説明しましょう。

 

C:

C F C

 D7

G C
       

5度→

   

 長調 (Cメージャースケール;C major scale)

 
 
和音記号 T U V W X Y

  Z  

和音名

主和音 上主和音 上中和音 下属和音

属和音

下中和音

  導和音

 コードネーム

C

Dm

Em F

G

Am

 Bdim(Bm-5)

コードバー 上

コードバー 中
コードバー 下

 アルペッジョ 長調 (Cメージャー)を演奏する場合、上のような  コードバー  を使ってコードを演奏します。 しかし、   D7    を演奏する  コードバー  は、元々はありません。

 どうしましょう・・・?


 アルペッジョ には、半音操作用のシャーピングレバー付きのオプションモデルが有ります。

 
   D7    を演奏するフレーズまで来たら、シャーピングレバーを操作して F (ファ) の弦を半音上げて F# (ファ#) に変えます。

 
(注) 全部の  F (ファ)弦のシャーピングレバーを操作する必要はありません。 何処かの1弦だけでもコードは演奏出来ます。 また、曲の途中でシャーピングレバーを一時的に操作する演奏方法は、通常のアイリッシュハープの演奏テクニックの一つです。

 F# (ファ#) に変えた状態で、 コードバー 上  を使うと、元は  Dm であったもが、   D   に変わります。

 あるいは、 コードバー 中  を使うと、元は  F であったもが、   D7   に変わります。


このように、曲の途中でシャーピングレバーを操作すれば、高度なコード進行にも対応できます。

これで、貴方の演奏表現を大きくステップアップできます。

 

コード進行の基本 (2)  機能別コード進行

覚えよう

和音を機能的に正しく連結し、進行させる事を

 

カデンツ(Kadenz 独)、(ケーデンス、cadence 英、終止形) と呼びます。

 

カデンツの最も基本的なものは

 

T-D-T
 
T-S-T

 

T-D2-D-T

 

この和音進行は、確りと覚えましょう。


 T Tonic Chord の進行

 トニック (T) として使われるコードは、あらゆるコードに連結できます。 ハ長調 (Cメージャー スケール;C major scale)の場合、 C トニック (T) ですので、次の例のように進めます。 他にも自由です。

 

CF CG CDm
CEm CG7 CA7

 

 S, D2 Subdominant Chord の進行

 ハ長調 (Cメージャー スケール;C major scale)の場合、 F Dm サブドミナントコード (S, D2ですので、次の例のように進みます。

 

CFC
CFG or G7C
CDmFG or G7C
CDm7G or G7C

 

 D Dominant Chord の進行

 ハ長調 (Cメージャー スケール;C major scale)の場合、 G G7 Em が ドミナントコード ( D ですので、次の例のように進みます。

 

G or G7C
G or G7Am (C の代理)
EmG or G7C

 


カデンツ 機能別コード進行 も、確りと覚えましょう。

 

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工房ミネハラ
Mineo Harada

First Updated:2006/7/10