Arpeggio

アルペッジョ 演奏 のための 実践 和声学

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■和音・・・って、なに?

和音・・・って、何でしょうか。 

 

 「標準音楽辞典」には、高さの違う2個以上の音が同時に響く場合に合成される音をいう。 と書かれています。

 3度の積み重ねによる三和音が基礎的、典型的和音であり、和音は協和音不協和音に分けられ、協和音には長三和音短三和音が含まれ、その他は不協和音とされる。 以下略

 

 <和音>は英語<chord>、ドイツ語で<Akkord>、フランス語で<accord>、イタリア語で<accordo>と表記する。

 

と説明されています。

 


こんな指使いで演奏するのが和音です。

 

アルペッジョ arpeggio (伊) 和音構成音が同時ではなく順次にひかれる音。 分散和音ともいう。・・・新訂標準音楽辞典 より

Harp の語源はラテン語の harpa (たて琴)、arpeggio (伊) も語源は同じ。アルペッジョ ( arpeggio ) は、下のように楽譜に書かれます。


■和音・・・って、どのように生まれたのでしょうか?

 和音とは、 高さの違う2個以上の音が同時に響く場合に合成される音をいう。 と説明されています。

 

下のような、最低2つの音が同時に響いた時の合成された音のことを言っています。

 

 ここで、面白い事実をご紹介します。

 2つの音の
下の赤い音符(ド)の音(基音)を、例えばピアノや、ギターなど何でも良いのですが、鳴らして見ます。

 すると、よく耳を澄ましてその音を聴くと、その(ド)の音の他に、(ソ)の音や、(ミ)の音が聞こえてきます。 すなわち、(ソ)の音や、(ミ)の音は、
下の赤い音符(ド)の音(基音)倍音として(ド)の音の中に元々含まれているもので、一塊の音の響きになっています。

 

ですから、

 
この様に、
(ド)の音の他に、(ソ)の音を同時に響かせた場合、一塊に合成された響きが生まれてくるのです。

 

 この2つの音同時に響かせた時、よく響きあっているので、協和音である事は分かるのですが、長三和音なのか短三和音なのかの区別は付きません。 何となく、よく響きあっている・・・と言うだけで、属に言う、長調の和音なのか、短調の和音なのかの区別が、2つの音では付け難い・・・と言う事になります。

 

 そこで、どうしても三つ目の音が必要になってきたのです。 それが、3度の積み重ねによる三和音が生まれた背景に有ります。

 

 上の、倍音の音をもう一度ご覧下さい。 5倍音 に、(ミ)の音が登場しています。 (ド)と、(ソ)の音の間に、(ミ)の音をおくと、この(ミ)の音も、もともと、赤い音符(ド)の音(基音)倍音として(ド)の音の中に元々含まれているもので、一塊の音の響きになっています。


このような
三和音は、「堂々とした、おおらかな響き」 が有ります。 この和音は後で述べますが、長三和音と呼ばれます。

 

 しかし、それだけでは面白くない・・・と言うことで、(ド)と、(ソ)の音の間に、(ミ)のフラットの音をおいてみよう・・・と言う事も考えられます。 それが、下の楽譜の右側の構成です。

 この三和音の響きは、「暗く・沈んだ響き」 が有ります。 この和音は後で述べますが、短三和音と呼ばれます。

 

 この様に、音を組み合わせると、色々な感情を表現できる和音が生まれてきます。

 

 それでは、3度の積み重ねでどんな和音が作られているのか・・・それを説明しましょう。

 

 その前に、三和音を構成する音の呼び名をおぼえて下さい。

 

一番上の音・・・ 第5音
真ん中の音・・・ 第3音
一番下の音・・・ 根音

 


■3和音の構成

全音と、半音について

 3度の積み重ね・・・を考えるときに、それらの音がどれくらい離れているか・・・音程 に ついて考える必要があります。

 

 2つの異なる高さの音の間の隔たりを音程(英語<interval>)と言います。 音程を示すには、半音(semi-tone) と全音(whole-tone)の2種類の音の隔たりを使います。全音は、半音2つの隔たりに相当します。

 

 全音   半音

全音    半音  全音=二つの半音

 


実践 和声学 とタイトルしたのですから、そろそろ、実践的 な説明に移りましょう。

音階(scale)について

 音楽の三要素のうち、旋律(melody)を作り出すのには、音階(scale)が必要です。

 

 和音の種類を考えるには、音階(scale)を頭に於いて考えると大変わかり易いものになります。

 

 音階(scale)には様々な物が有りますが、ここでは、最低音(主音)から始まる長音階と、最低音(主音)から始まる短音階のみについて述べます。

 

最低音(主音)から始まる長音階・・・ハ長調

ファ

  ド

主音              

 

最低音(主音)から始まる短音階・・・イ短調

ファ

  ラ

主音

             

 

 この2種類の音階(scale)違いは・・・・???
 

直ぐに分かるとおもいます。 上で示した、全音と、半音の位置が違っています。 その違いによって、音を順番に並べた時の印象か、全く異なるものになり、長音階短音階に分かれているのです。

 

おさらい(1)・・・音名階名について

 
 ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド や ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ は、階名と呼ばれ、長音階主音から始まり、短音階主音から始まります。

 

 それに対して、音の絶対的な高さを表現するものに 音名 が有ります。 音名は、音の高さを表現しますので、同じ階名で歌われる音でも、調(調性)によって、音名は変わります。

 

 ここでは、音名 について、日本語音名英語音名を正確に覚えましょう。

 

 
日本語音名   ハ  
英語音名 C D E F G A B   C  
ドイツ語音名 Cツェー Dデェー Eエー Fエフ Gゲー Aアー Hハー   Cツェー  

 


音階(scale)の上に作られる和音

 最低音(主音)から始まる長音階・・・ハ長調 (Cメージャースケール;C major scale) の各音の上に、3度ずつ2個の音を積み重ねて3和音を作って見ましょう。

 

 一番初めのと最後のは同じものになりますので、結果として、7つの3和音が出来ます。
 

ハ長調 (Cメージャースケール;C major scale)

 
和音記号 T U V W X Y

  Z  

和音名

主和音

上主和音 上中和音 下属和音

属和音

下中和音

  導和音

 

 因みに、これ等の7つの3和音ハ長調 (Cメージャースケール;C major scale)の曲を演奏する時に使われる主な和音<chord>となりますが、その説明は、もう少し後で致します。


 

 同様に、最低音(主音)から始まる短音階・・・イ短調 (Aマイナースケール;A minor scale) の各音の上に、3度ずつ2個の音を積み重ねて3和音を作って見ましょう。

 

 一番初めのと最後のは同じものになりますので、結果として、7つの3和音が出来ます。

 

イ短調 (Aマイナースケール;A minor scale)

 
和音記号 T U V W X Y

  Z  

和音名

主和音

上主和音 上中和音 下属和音

属和音

下中和音

  導和音

 


 

■3和音の種類

 

 3和音の種類を考える前に、2つの隔たり音程 について、もう一度おさらいをしておきましょう。

 

 一オクターブの中に成立する音程には、下に示すような13種類の音程がある。
  要は、一オクターブを半音で構成すると、13の音がある・・・と言う事。

 小さな数字は、音程の隔たりを示している。 整数は全音、 1/2は、半音の数を示す。


 

 この13種類の音程を、ハ長調 (Cメージャースケール;C major scale)上の、7つの3和音に当てはめて見ると、つぎのように整理される。

 

ハ長調 (Cメージャースケール;C major scale)

 
和音記号 T U V W X Y

  Z  

根音と第5音の音程 完全5度 完全5度 完全5度 完全5度 完全5度 完全5度  減5度  
根音と第3音の音程 長3度 短3度 短3度 長3度 長3度 短3度  短3度  

 


 

 同様に13種類の音程を、イ短調 (Aマイナースケール;A minor scale)上の、7つの3和音に当てはめて見ると、つぎのように整理される。

 

 (注) ここでは、通常の短調は、主音の一つ前の音と主音の間が半音になるように、第7番目の音に シャープ(がついて導音となる和声的短音階が使われるので、その場合の3和音について述べる。

 

イ短調 (Aマイナースケール;A minor scale)

 
 
和音記号 T U V W X Y

  Z  

根音と第5音の音程 完全5度 減5度 増5度 完全5度 完全5度 完全5度  減5度  
根音と第3音の音程 短3度 短3度 長3度 短3度 長3度 長3度  短3度  

 


 これ等の3和音について、根音と第3音の音程根音と第5音の音程に着目して整理すると、次の4種類に分類することが出来る。

 

3和音の種類 (根音を同じにして整理して有ります)

 

和音の呼び名 長3和音 短3和音 増3和音 減3和音
根音と第5音の音程 完全5度 完全5度 増5度 減5度
根音と第3音の音程 長3度 短3度 長3度 短3度

 

 以上、3っの音から構成される3和音は、4種類の形(音の響き)があることが分かりました。

 

 ここで、ついでに、和音の呼び名に関して、英語名を覚えてしまいましょう。

 

和音の呼び名 長3和音 短3和音 増3和音 減3和音
 英語の呼び名 メージャー
major
マイナー
minor
オーギュメント
augmented
ディミニッシュ
diminished

 

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工房ミネハラ
Mineo Harada

First Updated:2006/7/10