スティックの毛を張った状態で現れる、低い振動数の振動 低次の振動モード について検討を進めることとしました。
こちらの章で、毛の張ってない状態の スティックの振動を調べた時に、
四番目と五番目の音は、別な解析に使用するために、弓の毛を張った状態で、スティックを叩いた時の振動波形です。(この章では調べません)。
としておいた、四番目と五番目の音 について調べてみました。
その結果を下のデータ写真に示します。 これによると、毛を張ってない状態の スティック振動の 1次モードの振動数 70
Hz よりもっと低い所に振動成分が現れています。 また、100
Hz から 400
Hz
の間に、新たに別な振動成分が現れていることもわかりました。
すなわち、弓の毛を張った状態のスティックは、 シンプルな棒の振動 ではなく、さらに複雑な振動モードが重畳していることがわかりました。
下のデータ写真に示した、毛を張った状態(但し、毛は弦に当ててない状態)のスティックの振動成分は、上の 図23 スティック振動の違い の、毛張り あり に示した振動成分に似ていると考えられます。 詳しくは、もう少し検討してみます。
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